| ムーン・ツリーのある森への入口付近―お気に入りの場所 |
「月の木」(Moon Tree)というものがあることを知ったのは、先回モントレーを訪れた時のこと。フレンドリー・プラザという公園の前に車を停めると、「ムーン・ツリー」とあるのに気がついた。いったい、なんだろうと考えながらも、後回しにしてしまい、たいした写真を撮れずに帰ってきてしまった。
サクラメントに出かける予定ができて、地図を見ていると、州議事堂の横に、やはり「ムーン・ツリー」とある。今度は、忘れずに立ち寄って写真を撮ろうと思っていたが、あいにく、議事堂の北側一帯が工事中で、遠くから木を眺めることもできなかった。
調べてみると、ムーン・ツリーとは、1971年にアポロ14号に載せて、月の軌道を周回してきた木の種子を発芽させて、それを全米各地に植えたもの、とのことである。
モントレーとサクラメントを次回訪問するまで待とうと思っていたが、リストがあるはずだと思って探すと、案の定、近くにもあることがわかった。それは、家から15分くらいのよく出かけるバークレーの裏山にある公園(ティルデンパーク)だった。
このティルデンパークには、2本が植えられている。一本は、ネイチャーエリアのビジター・センター前。ここの木には、何の表示もなく、同じような木が何本もある木立があって、どれなのかがわからないので、センター内のパークレンジャーに尋ねた。すると、一緒に外に出てくれて、指さしながら、あれがそうだと教えてくれた。
| この木を指さしてくれたが、表示がないので定かではない |
| (おそらく)ほぼ中央にある木 |
もう一本は、植物園内にある。園に入ると、ボランティアの方がおられたので、「ムーン・ツリー」について知っているかと、尋ねてみた。すると、地図でだいたいの場所を教えてくれた。
この木には、園内にあるほかの植物と同様の方法で、「ムーン・ツリー」であることの表示がなされていた。
いったん木の位置を確認した後、遠ざかりながら、振り返りつつ場所を再確認すると、植物園の入口付近からも、見えることがわかった。
| わりと近い場所からパノラマで撮ったもの |
| 途中から―ほぼ中央の細めの木 |
| 植物園入口付近から―ほぼ中央の細めの木 |
カリフォルニアにある「ムーン・ツリー」はどれも、コースト・レッドウッドであり、セコイアと共に、西海岸を代表する木の一つである。樹の寿命は1000年~2000年といわれ、高さは100メートルを超える。
このティルデンパークにあった木はどちらも、順調に成長して、約50年がたったいま、みたところ15メートルくらいの高さで、幹の直径も1メートルくらいはあった。
カリフォルニアの各地にある、レッドウッドやセコイアの森に行くと、名前を付けられた木がたくさんある。なかには、切り株にも名前が付けられている。
それらは、巨大さや樹高、樹齢などによって特別扱いされているが、この「ムーン・ツリー」は、樹齢や樹高では及ばないものの、特別な運命を辿った木として、これからも記憶されていくに違いない。
| ティルデン氏の銅像 (ブラジリアン・ルームの前にある) |
| ブラジリアン・ルーム側から撮ったもの どの木かが分かっていれば、園の外からの方が全体がよく見える |
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