ハナミズキの咲く頃、五月のこと
シャスタ山麓の町や森でのひととき
毎年、五月になると、やっと春を迎えたこの山に咲くハナミズキのことが思い浮かぶ。日本の暦の上では、「立夏」の候である。どこからともなく脳内再生される昔流行った「ハナミズキ」の歌と、山からの誘いに、シャスタ山を訪れた。マクラウド・リバー河畔や森の中、そして町中で満開を迎えているだろうこの花を見たくなったのだった。
パシフィック・ドッグウッド
訪れるたびに見るシャスタ山の自然は、いつも息をのむほど美しく、マクラウド・リバーの河畔には白い六弁のハナミズキがひっそりと咲いている。下の滝から中の滝へと河畔をたどるトレイル沿い咲くこの木の花は、春風に静かに揺れ、それが渓流と共に優雅な風景を作り出していた。
この種のハナミズキは、セイガンハナミズキ(Pacific
Dogwood|Cornus
nuttallii)といって、北米西海岸(カリフォルニア州からブリティッシュ・コロンビア州)が原産で、花弁(実際は、花弁ではないらしい)の数が4~8枚である。水辺にあるものは真っ白だが、山中の道路沿いにあるものはクリーム色っぽい。
フラワリング・ドッグウッド
町中には、そこにはピンクや白の四弁のハナミズキが植えられている。遠くからの見た目に八重桜のような色の木を見つけて近寄ると、それは「薄紅色のハナミズキ」だった。また、ほかにも、赤に近いものや白いハナミズキも道端や公園に見つけた。
この四弁のハナミズキは、アメリカハナミズキ(Flowering dogwood|Cornus florida)といって、北米東部が原産で、ひそかにというよりは、美しさを競うように華やかな咲きっぷりである。
待ち遠しい雪解け
春を迎えて、ハナミズキの満開を迎えたシャスタ山とその周辺には、そのほかにも草木の花が咲き始めていた。山の上の方は、まだ雪がかなり残っていて、雪解けにはまだ遠い。楽しみの亜高山植物は、まだずっと先のようで、ゲートが開く7月まで待たねばならない。












