バークレーの隣町、アルバニー(Albany, CA)には、キールート大通り(Key Route Boulevard)という一風変わった名前の通りがある。
幅の広い中央分離帯のある広小路で、ちょうど娘たちが通った中学校と高校が沿線にあって、ひところは、毎日のように送り迎えした道でもある。
メインストリートであるサンパブロ通りの混雑を避けて、久しぶりに通ってみると、沿線にある家々の一つ一つが、色といい、形といい、個性的で外観もきれいに維持されていることに気がついた。
キーシステム(Key System)
このキールートという名前は、かつてイーストベイを走っていた「キーシステム(Key System)」という路面電車の路線のことで、リッチモンドやバークレー、オークランド、サンレアンドロなどの町々と、サンフランシスコ行きのフェリー埠頭をつなぐものだった。
運行期間は1903年~1960年で、1934年にベイブリッジが開通してからは、サンフランシスコの、トランスベイ・ターミナルまで延びた。
1960年以降は、現在のイーストベイの主な交通機関であるAC Transitに置き換えられたという。今でも、トランスベイ・ターミナルからは、朝夕の通勤時間には、イーストベイの各都市との間を結ぶ「トランスベー・バス」が運行されている。
今では、このキーシステムの名残りとなるような建物は、ほとんど残っていないようである。ただ、街中や住宅街のところどころを斜めに横切るように突然あらわれる「遊歩道」は、電車の軌道が通っていた名残りなのかもしれない。
ジョン・サター判事リージョナル海岸(Judge John Sutter Regional Shoreline)
今から3年前くらいに、古い桟橋があった場所が、「ジョン・サター判事リージョナル海岸(Judge John Sutter Regional Shoreline)」の名称で、イーストベイ・リージョナル・パークの一つとして、オープンした。
耐震性に問題があったベイブリッジの東側スパンの再建が2013年に完成したあと、古い鉄骨組みは撤去されたが、その場所に、その一部を利用して作られた桟橋である。駐車場からは、半マイルほど歩くことになるが、ここからは、トレジャーアイランドまで徒歩や自転車で行くことができる。
この桟橋の何か所かには、インフォメーション・ボードが設置されていて、ベイブリッジやキーシステムの歴史を少しだけ学ぶことができる。
◉ 写真アルバムへのリンク(グーグルフォト):
ベイブリッジ展望デッキ|Bay Bridge Observation Deck|Judge John Sutter Regional Shoreline
当時走っていたキーシステムの路面電車が、ある鉄道博物館に展示・保存されているという。近いうちに、出かけようと思う。
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