「カリフォルニアの青い空」で形容されるほど、ここカリフォルニアでは、ひと夏の間、ほとんど雨は降らない。
それでは、雨季である冬はどうかといえば、ここ20数年間の経験からだけでも、降る年もあれば、ほとんど降らない年もあるとしか言いようがない。
カリフォルニアを含めた西海岸では、南部や中西部のように台風や竜巻はめったに発生しないが、数十年に一度の大地震や、数百年に一度の火山の噴火、毎年のように発生する山火事に加えて、100年~200年に一度という「大洪水」の危険にも晒されていることを知った。
1862年の大洪水
時は、1861年のクリスマスの前日。降り始めた雨は43日間止まずに、山の雪を溶かして、セントラルバレーは「内海」と化した。その後、乾くまでに6か月を要したという。
ゴールドラッシュで栄え、州政府のある町サクラメントもほぼ全域が水没し、就任したばかりのスタンフォード知事(第8代カリフォルニア州知事)は、一時的に州政府をサンフランシスコに移した。
大気の川
この雨は、「大気の川」(Atmospheric River)と名付けられている大量に湿気を含んで流れてくる太平洋からの気流がもたらしたもので、この1861年~1862年の時は、500年に一度、1000年に一度という規模で、オレゴン州からカリフォルニア州、ネバダ州全域に被害をもたらした。
昔、サクラメントで大洪水があったことは、なんとなく知っていた。サクラメントはかなり低い土地にあって、ニューオリンズの次に洪水の危険がある場所とも言われている。
そのため、州の歴史のかなり早い時期から、ダムや堤防などの建設に熱心で、またサクラメントの北や西には、川の水があふれた時に逃がすための広大なバイパス水路が設けられていたりする。
今から、ちょうど160年前、東の方では、南北戦争(1861年~1865年)の真っ最中であり、「電信」線が建設され東西に結ばれて、ポニーエクスプレス(1860年4月~1861年10月)を廃業に追い込んだころであった。
次に備えて
必ず来ると言われている「大洪水」に備えて、(詳しく調べたわけではないが)いろいろな機関や団体が、シナリオをつくったり、注意を呼び掛けている。
ここ数年、シリコンバレーを離れて、他の州への移住が進んだが、このところ、サンフランシスコ・ベイエリアからサクラメント周辺への移住も静かなブームになっていると聞いた。
この過去の出来事を踏まえて、次に移り住む場所の立地を考えてみてはどうかと思う。
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