出迎えてくれたのは消防車
宿泊先に夕方予定通りに着くと、ちょうど泊まる部屋の前に消防車が2台停まっていた。町中でよくかける赤い消防車ではなく、山火事に派遣される緑色系のものだった。
道中も煙が見えたりしていたので、とくべつ驚きはしなかったが、この2台を含めて町中には他にも何台もの消防車と、隊員たちの姿があった。その姿には、緊張感とあわただしさが見えた。
消防隊員というと、どうしても大男たちを連想してしまうが、ここに待機していた隊員たちは、いくぶん小柄な人たちだった。
いつでも発進できるようにか、エンジンはずっとかけっぱなしだった。時々、隊員のリーダーとみられる人のところに無線の連絡が入る。
結局は、一晩中、待機状態が続いて、エンジン音を聞くことになった。よい加減のホワイトノイズである。次の日の朝になると、宿の前からはいつのまにか消防車の影は消えていた。
テキサス・バーベキューの店のシンボル「ローン・スター」
テキサス・バーベキューの店のシンボルは「ローン・スター」(Lone Star)だった。「ローン・スター」というのは、テキサス州のニックネームである。
テキサスからは相当離れてはいるが、395号線のこのまちビショップから南は、背景に迫りくる山の雰囲気や、岩の多い地形など、西部劇の香りがする。実際、ビショップから南に数十マイルのところにあるローン・ツリーというまち(今回はスキップ)の近くの「アラバマ・ヒル」という場所は、西部劇をはじめ、宇宙物の映画の撮影場所だった。そこで、このローン・ツリーという町には、映画博物館があり、まいとし映画祭も開かれている(たぶん今も)。
ビショップと紅葉
さて、ビショップというまちやその周辺がお気に入りの場所になったのは、約十年前、秋も終わるころラスベガスに行く途中に立ち寄ったのが、その始まりである。
10月も終わろうとしている頃は、ビショップ市内にたくさん植わっているイチョウ(銀杏)の木が黄色に色づき、町全体の空気が黄色にそまったような感覚がした。
あらかじめ手に入れていたのか、その時にビジターセンターでもらったのかは、よく覚えていないが、「紅葉マップ」というのがあって、このビショップからも、山の方に登っていくと、アスペンやコットンウッド(どちらもポプラ属の木)の黄色やオレンジや赤がみれることが判った。
ただし、残念ながら紅葉前線みたいなものがあって、その時にはもうその前線は通過した後だった。見ごろのころにまた来ようと決心した。
今回の旅では、季節は初夏なので、紅葉とは程遠いが、それなしでも山と湖の景色はすばらしい。












