2024年7月15日月曜日

ジョン万次郎とカリフォルニア金山(2)

前回の記事で取り上げた「オスレハ」という場所は、その後で本を読んだり、調べたりしているうちに、「North River」であることが判った。後に、ロサンゼルスで日系の英字新聞に掲載された記事でも、ちゃんとNorth Riverの文字が見える。

ところが、カリフォルニアの金山のあるあたりには、ノースリバーという川も、そういう地名も見当たらない。

万次郎が訪れた1850年代当時のカリフォルニアはまだ、メキシコ領からアメリカに移って、州の一つになったばかりで、地名などもきちんと定まっていなかった可能性もあるし、当時現地にいた人々も、世界中から集まってきたよそ者ばかりだったので、当時「ノースリバー」と呼ばれていた場所を推測で特定するしかないなと思う。

万次郎が向かった先にある比較的大きな川は、金が最初に発見されたアメリカンリバーと、その北のユバリバーと、さらにその北のフェザーリバーの三つがある。そのそれぞれに3つの「分流」(フォーク|Fork)がある。それぞれ、ノースフォーク、ミドルフォーク、サウスフォークである。

48年に発見されて、49年に「ラッシュ」が起こったアメリカンリバーは、初めからたくさんの人たちが集って、かなり掘りつくされていただろう。51年に金山に入った万次郎は、そんな場所には行きたくなかっただろうし、ガイドの役割をした人もそこには連れては行かないと思う。

一番北のフェザーリバーは、金山としては最も北にあたり、サクラメントから、歩いて5日ではとうてい無理な距離にある。残るはユバリバー(Yuba River)であり、その北分流(North Fork)あたりが妥当はないかという考えに至った。

日頃は、ほかの人のブログなどはあまり見ない方であるが、何かを検索していた時に、在米のある日本人が同じような疑問をもって検証をしたブログに出会った。

その方は、いまではブログ活動をやめているが、その方も同じユバリバー、ノースフォークの結論に至り、場所もダウニービル(Downieville)当たりではないかと見当をつけて、実際にその場所を訪れたそうである。

私もそのダウニービル当たりではないかと考えている。

ダウニービルは、今ではシエラ郡の郡庁所在地である小さな町である。ゴールドラッシュの町々をつなぐルート49(「ゴールデンチェイン」または「マザーロウド・ハイウェイ」とも呼ばれる)上にある町でもある。小さな町ながら、昔のままの情景を残すまちの佇まいに、沿線でもけっこう人気のある場所らしい。

やはり、ここは一度は訪れてみないと...。


ジョン万次郎とカリフォルニア金山(1)




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